彼岸花(曼珠沙華)の花言葉!本当に不吉?その由来と別名の意味は!?

日本の秋の定番として親しまれる花の一つにお彼岸があります。
お彼岸の時期に咲く花ということでとても有名ですね。
映画や歌のタイトルなどにも使用されたことがあり、「赤い花」として印象に残っている方もいるのではないでしょうか?

そんな彼岸花ですが、様々な花言葉と別名があり不吉なイメージを持っていらっしゃる方が多く、日本ではあまり好まれない傾向があるようです。

今回は彼岸花の花言葉や別名、開花時期や見頃の季節、また意外と知られていない毒のお話など、いろいろと調べましたのでご紹介させていただきます。

スポンサードリンク

彼岸花とは?

ヒガンバナ科ヒガンバナ属に分類される多年草です。日本全土で見ることができ、日本特有の花というイメージが強いですが、自生ではなくユーラシア大陸東部(中国など)から持ち運ばれ、人為的に植えられたと考えられているようです。
秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけに花を咲かせることに由来して名付けられました。

彼岸花の特徴!!別名「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」

彼岸花は「まず花が咲き、後から葉っぱが伸びる」という通常の草花とは逆の成長サイクルをもっており、別名「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と言われているそうです。

彼岸花の開花時期と見頃の季節

彼岸花の見頃の時期は、9月下旬あたりです。基本となる原種はお彼岸にあたる秋分の日前後に花を咲かせます。
ただ最近は品種改良によって夏〜秋の間にかけて見頃の時期を迎えるものもあるみたいですね。
また彼岸花は、空気が乾燥している状態が続いた後に雨が降ると、降った後に花が一斉に咲くという性質があるため「雨後の彼岸花」とも呼ばれたりするそうです。

もし彼岸花を見に出かけるのでしたら、雨が止んだ後が一番良いかもしれません!!

彼岸花の名所

全国には彼岸花の咲き誇る名所がいくつも存在します。
その中でも一番有名なのが埼玉県日高市にある「ひだか巾着田(きんちゃくだ)」が一番有名です。

巾着田では、彼岸花の他に自然豊かな環境で育ったコスモスや菜の花などの様々な植物も自生しているそうです。

彼岸花の毒は危険?致死量はどのくらい?

彼岸花には花、葉、茎、根など、すべての場所に毒があります。触っても問題はないですが、口に入れたり、食べたりすることで身体に影響を及ぼすそうです。
地方などでは彼岸花を田んぼのあぜ道で見かけることもありますよね。彼岸花は、草姿がノビルやアサツキに似ている植物で、そのため誤って食べてしまい体調を崩してしまうということがよくあるみたいです。

そんな彼岸花をもし口にしてしまった場合、どんな症状が現れるのでしょうか?

彼岸花にはリコリンという毒が含まれており、摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難を引き起こし、死にいたることもあるそうです。
万が一、誤って食べてしまった場合、特別な解毒剤などはないらしく、催吐薬や下剤を投与しての対症療法を行う必要があるみたいです。
人がリコリンを摂取した場合の致死量は10gなので、球根を1個食べても重篤な症状に至ることは、ほとんどないようです。

ただ、モグラやネズミなどの小動物にとっては、球根ひとつで約1500匹分の致死量に値するそうです。

まだ土葬だった時代にモグラやネズミに遺体を荒らされないようにこういった理由から彼岸花が墓地に植えられていたみたいですね。

sponsored link

彼岸花って本当に不吉な花なの?その由来は?

彼岸花という名前自体が、なんとなくあの世をイメージさせてしまいますよね^^;
お彼岸の時期に、真っ赤に咲いている彼岸花を墓地で見かけた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
墓地でよく咲くということから「死人花(しにびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」などと呼ばれることもあります。

そういったイメージから「縁起が悪い」「不吉」などの連想をさせてしまっているのかもしれませんね。

ただこれには理由があり、上記で説明したことが関係しています。
まだ土葬だった時代、土の中で生活するモグラなどが遺体を荒らすことが多かったのだそうです。
彼岸花には毒があるため、モグラなどの生物を寄せ付けない効果があり、墓地などによく植えられたというわけです!!

実は彼岸花、ご先祖さまの遺体を傷つけないようにそっと守ってくれていたんですね。

彼岸花の花言葉!赤、白、黄色で意味が違う?

彼岸花の花言葉は咲く花の色によって意味が変わるそうです。そんな彼岸花の花言葉を色別に紹介していきたいと思います。

●赤色のヒガンバナ
「悲しい思い出」「独立」「あきらめ」
「思うのはあなた一人」「また会う日を楽しみに」「再会」

●白色のヒガンバナ
 「思うのはあなた一人」「また会う日を楽しみに」

●黄色のヒガンバナ
 「悲しい思い出」「深い思いやりの心」「追想」

ヒガンバナの花言葉には、「独立」「情熱」といった前向きなものがある一方で「悲しい思い出」「あきらめ」などの別れを連想させるものが多く見受けられます。

彼岸花の別名。その由来は?

彼岸花にはたくさんの別名があり、その数は方言も含めると1000種類以上になるとも言われています。
人によっては、彼岸花という名前ではなく別名で呼んでいる人もいるかもしれませんね。
おめでたいことが起こる前触れとして天から赤い花が降ってくるという仏教の経典に由来する「曼殊沙華」という別名を持つことでとても有名ですよね。

しかし、墓地でよく咲くことから「死人花(しにびとばな)」「地獄花(じごくばな)」、さらには「幽霊花(ゆうれいばな)」などと呼ばれることもあります。
そんな彼岸花の別名を一部ですがご紹介して行きたいと思います。

曼殊沙華(まんじゅしゃげ)
死人花(しびとばな)
剃刀花(かみそりばな)
捨子花(すてごばな)
天蓋花(てんがいばな)
灯篭花(とうろうばな)
幽霊花(ゆうれいばな)
狐花(きつねばな)

彼岸花の海外の人気

日本では不吉なイメージがあることから敬遠されがちな彼岸花ですが、海外ではとても人気があるみたいですね!
特に彼岸花と同じヒガンバナ科のダイヤモンドリリーが人気を集めているそうです。
原産地はアフリカで、日に当たるとキラキラとダイヤモンドのように輝くことからその名が付けられたとのことです。

まとめ

今回、彼岸花について特徴や花言葉の由来、別名の意味など色々と調べてきましたが、いかがだったでしょうか??
彼岸花というと、古くより不吉だとかあまり良いイメージのない花でしたが、彼岸花に対する印象がずいぶんと変わったのではないと思います。
墓地に咲いている彼岸花はご先祖様をそっと見守っていたんですね!!

今年のお彼岸では、これまでとは違った見方で彼岸花を眺めることができるのではないでしょうか?

スポンサードリンク
 

この記事を読んだ方はこちらの記事も読まれてます